2008年11月30日日曜日

イーノでしょうか

来年から働く予定の大学に提出する書類を書き上げて、送付しました、と思ったら、その数分後にパソコンが立ち上がらなくなりました……。たぶんソフトウェア(マックなので,ファインダーが壊れたものと思われる)の問題ですが、それにしてもこのタイミングは一体なんなんでしょうか。

そうそう、明日はひさしぶりにボンズ〜ルのパーティーです。莱仏中のフィギュア作家、デハラユキノリさんを招いてのビッグパーリー。デハラさんがステージにあがりライブペインティングをします。なので、別にコンピュータの故障なんていいや(笑)。写真とってきたらアップします(ネットブックで)。

2008年11月5日水曜日

フランスも捨てたもんではない。

いや、勝ちましたね。オバマ。当然といえば当然だけども。日本でのリアクションはどうなんでしょうか。小浜市のフィーバーぶりはこっちでも一部で報道されてましたが。

閑話休題。

フランスで最近になってカルスタ(死語?)が注目を浴びているってな話を以前しましたが、ポピュラー音楽研究も苦節数十年を経てやっと学術的な研究として認められるようになってきたらしい。とは言え、研究者は分散しており、まだ中心的な研究機関が教育機関というのはないし、例によって社会学者と音楽学者の間の亀裂(というか闘争?)は深い。しかし、そうした現状も含め、フランスにおける音楽社会学(ポピュラーという形容詞はついてないです)の取り組みを総括するというシンポジウムが明日から3日間にわたって、ソルボンヌ大学音楽学部で開催されるというので参加してみます。「フランスにおける音楽社会学の25年」と題されたこのシンポジウム、主役は当然、25年以上前からフランスにおけるポピュラー音楽研究を開拓してきたアントワーヌ・エニョンその人なのですが(7日に講演会)、その直後にはサイモン・フリスの講演があり、その晩にはソルボンヌ大音楽学部でジャズを教えるロラン・キュニー教授率いるロラン・キュニー・カルテットの演奏があり、翌8日にはブルデューの方法論を使って若者の音楽文化を研究しているアンヌ=マリー・グリーンの講演がある他、なんとハワード・ベッカーが〆の講演するという超豪華ラインナップなのです。生ベッカーは今回が初めてだけど、数年前にはグルノーブル大学でピアノを弾き語りしながら社会学のコースを持っていたらしたらしいから(CD付きの講義ノートが出版されてます)、フランスとは縁が深いのだろう。講演もフランス語で行う模様です。どっから予算集めてきたんだか知らないですが、気合い入っているのだけは間違い無し。講演後午後に予定されている若手研究者の発表も面白そう(ただ、なんとなく英米の二番煎じ的なものも多いけれど)。

パリでは20日にもパリ第8大学で音楽産業に関するシンポジウムがあって、これにもイギリスから知りあいの研究者が参加します。

……なんか、急にどうしちゃったんでしょうかね、フランスPMSシーン。今まで本当にほとんど何も目新しいものはなかったのに……。

いずれにせよ、どんな具合か、また報告します。

2008年11月2日日曜日

タグと知識共有

今やってる仕事柄、SNS関連のオープンソースプログラムの展開には興味があるのだが、日本に帰るとやっぱミクシの独壇場ということなのだろうな。Open PNEとか使ってみたけど、インターフェースがほぼミクシを踏襲しているので、社内連絡網(全員日本人)にするのは結構上手くいったが(結局みんなすぐ飽きたけども)、リソースシェアの効率なんかはあまり上手に考えられていない感じがする。ワードプレスを応用したものなんかもぼちぼちあるんだけど、みんな気合い入れ過ぎて機能ごてごてのやつとか、フェイスブックのパクリみたいのが多く、だったらミクシとフェイスブック入ってりゃ済むじゃんという結論に結局至ってしまうのだ。ニッチ情報向けのSNSとかいって商品化しても、3つも4つもネットワークに入ってたらアップデートするだけで大変だし。几帳面な人はネットワークの数分用途を分けたり、アイデンティティを分けたりしているんだろうけど(大体一ネットワークに一アイデンティティなんていう考え方はどっから来たんだろう←昔は一端末(IPアドレス)に一アイデンティティだったのを考えると今の方がマシか?)。

で、僕なりの結論を言うとですね、これ以上新しいSNSなんて不要なんですよ、多分。少なくとも商業ベースの事業としては成り立たないでしょう。WEB2.0、みんな疲れてない(笑)?

とか思いながら、ブックマークの整理をしてたら、結構面白いもん見っけちゃいました。一つは、自分のブログに、RSSで引っ張ってきた他人のブログの記事を丸ごと掲載出来るブログソフト。自分のブログだと考えず、みんながバラバラに書いているブログを一つのURLにまとめて表示(タイトルリストだけでなく、記事全体が普通のブログ同様に表示される(もちろん出典元へのリンクも表示される)出来ると考えれば、新しい目的のためにわざわざ新しいブログを立ち上げる必要もなく、そのURLに特定のテーマに沿った関連情報をまとめることが出来る。もう一つは、タグ一つ一つをネットワークだと考えて、複数の参加者が共同でタグクラウドを作ってゆくプログラム。自分でタグを作っても良いし、既存のタグに書き加えても良い。書き込む内容は、ブックマークだけでもヨイし、視聴覚ファイルの場所やそれに対する批評でも良い。ほとんどツイッターに近い短信ぶり。それら全てにコメントもつけられる。トップページは巨大なタグクラウドになるんだけど、これ知識共有には使いやすいかもね。共同作業でプロジェクト回してゆく時など。いずれにせよ、これ以上新しいブログやアカウントやアイデンティティを増やさずとも、今あるものをコンパイル・エディットする事で新しい情報としての価値を与えられるよう作ってある(ように思える)のが面白い。多分これからはこういうものがまず出てきて、それから今の僕には思いつかないような新しいサービスが出てくるのだろう。

それもこれも、今度は商売っ気抜きでポピュラー音楽研究者の知識共有ネットワークを作ってみたいと思うからなんだけど。

ただ、こういうのって、よく見極めてからみんなにゴーサイン出さないと、中途半端にやって、やっぱ使い勝手悪かったとかにもなるんだよね。