2008年9月6日土曜日

世界の人権・2008年

2007年度から翻訳に関わらさせていただいている、アムネスティ・インターナショナルの人権に関する年次報告書『アムネスティー・レポート〜世界の人権 2008』が早くも刊行されました。去年までは、本部の報告書が発表されてから翻訳に取りかかっていたので、遅れ気味だったのですが、今年から、本部での編集作業と並行して作業を進めるようになったらしく、日本語版とのギャップも半年を切りました。この仕事は、翻訳家として僕が尊敬する藤田真利子さん(アムネスティ日本の理事にして、死刑廃止運動家。なのにミステリ翻訳の名手。更にチョムスキーなんかも手がけている。ちょっと前に話題になった『プリンセス・マサコ』の訳者でもあります)に声をかけていただいて続けているんですが、いろいろ勉強になっております。僕の担当は、ヨーロッパ/中央アジアなんですが、人権に関しては《優等生》であるにも拘らず、一番ページ数が多いのがこの地域と言われて結構驚いた覚えがある。ページが多いってことは、それだけ報告される人権違反事例が多いってこと(多い分、ギャラは増えたけどさ)。まあ、セルビアとかチェチェンとか旧ユーゴとか、酷い話は多いです。
音楽に直接関わるもんはあんまりないけれど、よく引用される事例として、LGBT系のパレードが規制されたり、弾圧されたりというのがある。あと、ロマの人びとの強制排除とか。
自宅に一冊とは言いませんが、良かったら図書館にでも注文してください。

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