2009年1月5日月曜日

正月というかクリスマス前から軒並み氷点下の日が続いていたんで、積もる積もる。子どもたちは今日から新学期。休みなれして寝坊して遅刻とか思ったけど、寝坊したのは父のみであった。そりゃ、朝起きて窓の外が一面真っ白だったら、一刻も早く外に出て走り回りたくなるのが人情なのだろう。
それにしてもここまで雪が積もったのは、パリ近郊では珍しいんではないだろうか。夕方までには少なくとも7センチくらい積もった気がする。うちはパリ市内ではないし、あまりに寒いので今日は会社に行かなかったので、パリの状況はわからない。結局寝坊してズル休みしたのも私だけであった(ハハハ)。
いや、別にズル休みしてた訳ではないよ。自宅でしっかり仕事してましたとも。欧州各国の図書館や視聴覚アーカイブの資料のデジタル化の進展と、検索技術の現状、そして著作権法制の動向など調べてるんだが、ここ数ヶ月で結構面白い動きがあったことがわかってきた。EUに限らず欧州周辺48カ国の国立図書館の蔵書をすべてデジタル化して、オンラインでアクセス可能にする、欧州図書館なるもの(のプロトタイプ)が昨年11月にオープンしたものの、アクセス過剰で機能せず、一時閉鎖されたままなことなども判明。再稼働して、デジタル化が進めば、すごいことになるよな。どうする国会図書館?
さらには、4月から担当する予定の「文化社会学概論」なるもののシラバスをしこしこ考えた(いま深夜零時ですが、いまも考えてますよ)。ちなみに私、社会学プロパーではないのですよ。おまけに社会学的方法論の素地は実証研究の国イギリスで体得したわけで、「対象」を捕捉してから、そこに至る「方法論」を選ぶ、というやり方がしっくり来るのです。しかし、一緒にシラバス策定にあたってくださっている研究者のアプローチは全く逆で、方法論(つまり、「ギデンズの近代社会理論」とか「デュルケイムの自殺論」とか「フーコーの権力理論」とか)の方から始めて、その後から対象の話をするんですね。縦割りのディシプリン重視のフランスではこういうやり方が多いですが、日本もそうなのかな。フランスで「ポピュラー音楽研究」というのがなかなか自律しない原因というのは、この辺にあるとアントワーヌ・エニョンが言ってましたが(フリスもこれを追認していた)、どうなんでしょう。単純に考えて、ポピュラー音楽を研究するから社会学を使うというアプローチだと、ポピュラー音楽研究は成立する(しうる)けれど、社会学を研究していて、事例としてポピュラー音楽を取り上げるというアプローチだと、どこまでいっても社会学としてしか成立しないのは確かだよな。

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